制作経緯

ミューズの里は、「表現の場づくり」と「異文化交流」をテーマに国籍・世代・ジャンルを超えて、映像・音楽・出版etc.様々な媒体を創造し、国際社会の平和の実現に貢献する事業を目指しています。第一回JASRAC音楽文化賞を受賞した映画「アオギリにたくして」は、2013年夏に劇場公開後も、映画館・自治体・学校・公共施設etc.による日本全国上映がロングランで続いています。2016年6月からはアメリカ試写会も行われ反響を呼び、2016年より本格的に海外上映がスタートします。そして、この度、ミューズの里がお届けする第2弾の作品としてドキュメンタリー映画『かけはし』が完成いたしました。2017年2月より劇場公開がスタートしました。皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

 

<主旨・内容>
Introduction イントロダクション

空前の韓流ブームから、反韓・嫌韓のヘイトスピーチへ。
この十年あまり、愛と憎悪のはざまで激しく揺れ動いてきた日韓関係だが、そんな喧噪から離れたところで、ひっそりと、しかし着実に受け継がれている国際交流の絆がある。

2001年1月26日、JR新大久保駅で、線路に転落した日本人を助けようと、カメラマンの関根史郎さんと韓国人の日本語学校生のイ スヒョン(李秀賢)さんがホームから飛び降り救助にあたったが、三人とも帰らぬ人となった。スヒョンさんが外国人であったことから、この事件は大きな話題を呼び、来日したスヒョンさんのご両親のもとには日本全国から弔慰金が寄せられた。

ご両親は深い悲しみの中で、生前「日韓のかけはしになりたい」と言っていた息子の遺志を継ぐため、アジアからの日本語学校生を支援する奨学会の設立を関係者に懇願し、受け取った弔慰金を寄付した。
「息子と同じように、母国と日本のかけはしになることを夢見て来日した若者たちにこれを支給してください」
こうして発足した奨学会(特定非営利活動法人エルエスエイチアジア奨学会)は、この14年間に18の国と地域から来日した790名の留学生に奨学金を手渡してきた(2016年10月現在)。最近では、日本の小学校の教科書にスヒョンさんのことが掲載されるようになり、2015年6月にはご両親に対し、これまでの活動を顕彰して日本政府より「旭日双光章」が授与された。

本作品『かけはし』第1章では、関係者インタビューによってスヒョンさんの人生を浮かび上がらせると共に、彼の死後、ご両親と同奨学会が行った留学生支援活動や奨学金を受けた留学生の姿を描いている。また第2章では、日韓国交正常化から50周年を迎えた2015年に釜山から22名の大学生が、スヒョンさんのゆかりの地を訪れ、日本の若者や一般人と交流した1週間の旅に密着し、彼らの心の変化に迫っていく。

 

 

〜ドキュメンタリー映画『かけはし』上映にむけて〜

(企画・製作・主題歌・統括プロデューサー:中村里美)

2001年1月26日、新大久保駅で、線路に転落した方を助けようとして、留学生のイ スヒョンさんとカメラマンの関根史郎さんが共に帰らぬ人となりました。亡くなられた3名の方々のご冥福を改めて心よりお祈り申しあげます。

イ スヒョンさんが私たちの心に残したものとは?母国と日本の架け橋になりたいとの思いを胸に、さまざまな国や地域から来日している人々の姿を通して、国籍を超えた人と人との心の「かけはし」を描いていきたいという思いから本作品をつくりました。

30年程前の22歳の頃に一年間、アメリカの学校等で10フィート運動でつくられた「にんげんをかえせ」等の原爆映画を上映し、ヒロシマ・ナガサキの被爆者のメッセージを伝える草の根ボランティア活動に参加した経験から、国境を越え普遍的なメッセージを伝えていく上で、異文化の相互理解を深めていくことの大切さを痛感致しました。

帰国後、日本語を学ぶ外国人向け雑誌の編集長をしていたこともあり、約30年間、異文化間コミュニケーションをテーマに活動する中で、今も強く感じていることは、「言葉の通訳だけではなく、心の通訳の大切さ」です。

留学生にとって最初の一歩である日本語学校の存在はとても大切なもので、言葉を教えるだけではなく、まるで我が子を見守るように留学生に接しておられる日本語学校の先生方の姿に、心打たれ感動することがこれまでたくさんありました。

新大久保で日本人を救おうとして亡くなられたイ スヒョンさんも、大きな夢を抱いて日本語学校に留学していた一人でした。

私は、スヒョンさんに直接お会いしたことはありませんが、これまで異文化交流プロジェクトを通して交流のあった日本語学校に通っていた学生の一人がスヒョンさんでした。関係者の方からお電話をいただき、新大久保駅での事故を知らされた時の衝撃を今も忘れることができません。

新大久保での事故の翌年、スヒョンさんが大好きだった富士山に、母校の学生さんや日本で暮らす世界の人々、そして日本人の皆さんと共に、みんなで一緒に登りました。「自然に触れながら、一歩一歩みんなで一緒に歩いていくことで、国籍を越えて深まる友情を大切にしたい」という思いから、富士山へのピース登山はその後も継続され、スヒョンさんのご両親が登山隊長となってくださり、韓国のハルラ山やクムジョン山への登山も行われました。

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▲ピース登山隊(富士登山)

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また、朗読と歌で伝える公演活動、誰もが参加して表現できるオープンマイク等で募金を募り、スヒョンさんの頭文字をとって名付けられたNPO法人エルエスエイチアジア奨学会を通して芸術方面に進学を希望する日本語学校生を弊社ミューズの里で応援してまいりました。「第1章」に登場する音楽の先生として活躍中の謝長恩さんは、「ミューズの里」奨学生として同奨学会より選ばれ、その後もずっと交流を続けている留学生の一人です。台湾からの留学生だった謝長恩さんは、日本語学校を卒業後、東京芸術大学に進み、今は自由が丘にある玉川聖学院の音楽の教師として中高生の指導をしています。

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▲「かけはし」音楽監督を務めるミューズの里の伊藤茂利。特定非営利活動法人エルエスエイチアジア奨学会より選ばれた、芸術方面に進学を希望する「ミューズの里」奨学生への授与式にて。

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▲玉川聖学院にて、音楽教師として活躍中の謝長恩さん

◎オープンマイク「ミューズの里」
パペラ・赤門会学生

また、主題歌『かけはし』は、スヒョンさんに捧げた曲で、命日の日に行われた朗読劇やピース登山の交流会、日本語学校語学留学生の祭典や奨学会授与式の懇親会などで、国籍や世代を超えてみんなで一緒に歌い継いできた楽曲でもあります。

◎主題歌「かけはし」
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▲朗読劇、日本語学校の祭典、ピース登山、「がんばれ!留学生」チャリティーライブ等で歌い継がれてきた曲が「かけはし」の主題歌として第1章のラストに流れます。

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▲奨学金授与式後の懇親会にて。奨学生のみなさんと一緒に「かけはし」を歌う。

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世界を見渡せば、憎しみの連鎖によるテロなども広がっている中にあって、母国と世界の架け橋となっていく留学生の存在が、国際社平和の実現に貢献していく存在となっていくよう、ホスト国の日本に住む一人として、微力ではありますが、何かできることはないか? そんな想いの中で、この度のドキュメンタリー映画『かけはし』製作をスタートしました。

I am a Bridge!  国籍・民族・文化・習慣・世代などさまざまな違いを超えて、「人は誰もが心と心を繋ぐかけはしとなれる!」。これは、『かけはし』の取材を通して出会った世界の若者たちの姿から強く感じたことです。

母国に帰った後も、日本がもう一つの故郷として愛される国であったなら、そして出会いによって生まれる新しい視点がより多様な可能性と心豊かな社会を生み出しうるのなら、世界の人々と繋がり育まれる友情は、平和で魅力ある日本と世界を創り出していくことでしょう。
スヒョンさんご両親と(2016.1.27)
▲ イスヒョンさんのご両親と共に

ドキュメンタリー映画『かけはし』は、日本と母国のかけはしとなる留学生を応援しています!皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

 

 

ミューズの里の第2作目となる映画「かけはし」は、初のドキュメンタリーへのチャレンジでした。製作に向けて、石川均監督に大変お世話になり、長谷川直樹様、倉本和人様、柴田誠監督、中根克監督にお力添えいただき、有原誠治監督に映像提供いただき、たくさんの皆様のご支援・ご協力により完成いたしました。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 
 

〜ドキュメンタリー映画『かけはし』製作スタッフ〜

企画・製作・統括プロデューサー・主題歌:中村里美
プロデューサー・製作・音楽:伊藤茂利
アドバイザー:長谷川直樹・石川均・倉本和人

監督:中村柊斗
撮影・編集:石川均・倉本和人・中村柊斗
ナレーション:牛島摩弓

映像提供:有原誠治
予告編制作:柴田誠

製作会社・配給:© ミューズの里
※本作品は2作品上映となります。(上映時間:第一章42分+第2章53分)

 

制作:中村里美・伊藤茂利
制作協力:渡川修一・飯田加菜・伊藤良重・石塚佐和子・TAKARA
撮影協力:中根 克・尹吉鎬・伊藤茂利・中村里美
編集協力:伊藤茂利・中村里美
韓国語通訳・翻訳:キム ウォンギョン(第1章)
録音:山口勉
M A :  山下裕康
題字・チラシ:吉田しんこ

 

音楽製作:ミューズの里
音楽監督:伊藤茂利
・第1章 主題歌「かけはし」作詞・作曲・歌:中村里美
・第2章 エンディングソング「君の声が聞こえる」作詞・作曲・歌:中村里美
挿入曲:作曲・編曲・ギター:伊藤茂利/ピアノ:坂井千浪
レコーディングエンジニア:岡部晃久

 
 

撮影協力 
玉川聖学院の皆さん
慶應義塾大学
赤門会東尾久寮
明日香村の皆さん
日韓青年の集い実行委員会の皆さん
飛鳥ツーリズム協議会
レストランPAPERA
赤門会日本語学校
東京ギャラクシー日本語学校
特定非営利活動法人エルエスエイチアジア奨学会
アカデミー・オブ・ランゲージ・アーツ

 

取材協力
平野忠邦
権 鎔 大
徳山謙二朗

 

Special Thanks
平澤英昭
津森征夫
小島 聡
三橋正喜
梅谷忠範
梅谷美枝子
寺井宣子
新井時賛
吉田幸雄
松岡照美
船戸潔
梶原宜子
中村昭子
西村朋恵
池田育剛
原田康生
安藤秀樹
安部素子
大川須美
学校法人新井学園
衣笠建具製作所
クロスカルチャープラザ

後援
特定非営利活動法人エルエスエイチアジア奨学会

 

■ 撮影形態:ビデオデータ撮影
■ 公開形態:DLP Blue Ray公開
■ 公開:2017年2月より劇場公開スタート。
    日本全国での自主上映を行なっていきます〜!

◉お問合せ先:(株)ミューズの里
E-mail:info@musevoice.com
E-mail:crosscultureplaza@yahoo.co.jp
ミューズの里(携帯)TEL: 070-5568-8204 TEL:070-6511-7275
FAX: 042-810-1100

 

☆〜ドキュメンタリー映画「かけはし」は、日本と世界の架け橋となる留学生を応援しています〜♪☆